18.6.13
精神疾患になってから二年も経った。
趣味というものも特に無く、ネットに小説をあげることもあまり無くなった。
外にいない分ネタが全然思いつかなくなった。
もう作家になりたいとか誰かを元気づけたいとか、そんな余裕も無くなってきたのかもしれない。
二年もブランクがあって自分に自信もない、自分には一体なんの仕事が出来るのか、と考えた時自分は無力だと改めて思った。
面接に行けば二年も何をしていたのかと聞かれる。
自分を必要としてる所なんてどこにも無かった。
そもそもこの何も無い土地に越してきてからすべて台無しになった。
こんな所、越してくるべきではなかった。
そんなの言い訳に過ぎないことは分かっている。
自分を責めないためにもそれを理由にするしかない。
最近の私はずっとこんな調子だ。
毎日溜息と時間の不意義に苛まれている。
学生の時は何かで有名になると思ってた
子供の頃、私は何かで有名になって皆を見返してやりたいと思っていた。
家庭はほかの家庭から見たら毎月十円しか家の金が無くなったり、当時はそんなに居なかった母子家庭でもあり周りから孤立した存在だ、そういう自分を悲劇のヒロインみたいに扱っていた。
だったら自分がそいつらより上に行けばいい、上に行って見下してやればいい、そういう憎悪のような気持ちが少なからずあった。
でも現実は違うみたいで高校と大学はバイト三昧、いくら頑張っても勉強では二位止まり、努力しても自分の目の前には何か見下してくる人間ばかり居た。
うつ病という病気になってからも毎日誰かに見下されている気分で、余計に自身も喪失していった。
もう誰かの上に立つなんて馬鹿みたいな事を考えている余裕もないくらい首を絞められている。
たまたま友達がバンドをやっていてYouTubeでそのバンドの曲を聴いた。
高校の頃あんな下手くそなバンドだったのに、一人前とは言えないが形が形成されてきていた。
曲を聴いた時、自分が情けなくなった。
もう少し努力していれば、自分も音楽をやめなければ、小説もうつ病で空白になった二年間もっと書いて練習したら、この人達みたいに少しは人に見せられるくらい形になったんじゃないのか。
そういう思いが頭を何回も何回も駆け巡った。
情けない、情けない。
@harukisn
エッセイ更新と最近
こんばんは、春生です。
「私が小説を書き始めた理由」
という小話エッセイを投稿しました。
半年ぶりくらいに星空文庫に投稿したような気がします。
この調子で小説もかけたらなぁ、と思っていますが未だスランプです。
エッセイはこちらから。
そして最近ですが、よく自分の存在価値について考えます。
あの人(家族友人恋人)にとって自分はそんなに必要な人間なのかな、とふと考えたりします。
自分がこの世界から居なくなったとしても、例え少しでも悲しむ人がいても、何があっても世界は普通に回っていくことを考えると、自分って何なんだろうなと思います。
考えても無駄かもしれませんね。
ひとりになったときに考えてしまうので本当に自分が面倒で仕方ないです。
それではまた。
@harukisn
春ですね
こんばんは、春生です。
昨日大きな神社に行ったところ、桜が咲いていて春を感じました。
何年もまじまじと桜を見ていなかったので、とても懐かしい気分になりました。
バスの停留所に有る人気の無いベンチの隣に灰皿があったので、風を感じながら煙草を一本吸ったのですが、なんとも言えない気持ち良さがありました。
数年前に体調を崩してからはそんなに外に出る事も無くなり、長い距離を歩いたりもしていなかったのでいい運動になりました。
春と言えば新学期や新しく社会に出た人など様々いると思います。
私も一番近いもので言うと、大学に入った事を思い出します。
私が行っていた大学は高校と同系列の大学だったので、大した苦労もせずに入りました。
結局体調が悪くなり一年で辞めてしまいました。
体調を一年崩しただけで大学を辞めることになるとは高校三年の私は思ってもいないでしょうね。
人生ほんとに何があるか分からないなと綺麗事では無く、身に染みて実感しました。
新しい生活が始まった人もそうではない、いつものままの生活の人も、気だけはしっかりもって頑張ってください。
病は気からと言うのは迷信でも何でもないです、明るく生きてたら明るくなります。
大学を辞めて働いて辞めて、そんなこと言える立場でも無いですけれど、学生なんかは特にそう感じます、上からで申し訳ないです。
そしてそんな最近の私は就職に二回落ちました。
本関係の所を目星にしているのですが、私の意欲が伝わらないのか、経歴が駄目なのか、色々な要素は有ります。
もう二十歳になった事だし、いい加減作家になる夢なんて諦めるしかない、本関係の仕事に就きたいなんて夢を見るのもそろそろ辞めないといけないな、と感じています。
「十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人」ということわざにもある通り、もう私はただの人に成り下がったんでしょう。
作家になりたいのに、最近では無論投稿すらしていませんし、中々家から出る事もしていないせいか、小説投稿を始めた十五歳の頃に比べてネタも出ません。
元々二十歳になる迄になにか成果を残せなかったら辞めよう辞めようなんて考えていたのに、引き摺って今しょうもない大人になってしまいました。
簡単に諦めがつくのなら遠に諦めていたのでしょうが、何故子供の頃から頑固で、一つ集中するものがあればその事しか見えない性分でして、中々二十歳になっても諦めきれない部分があります。
けれど時が来たらスっと居なくなるのだろうな、と感じます。
才能は無いんでしょうが、まだとりあえず少し自分を待ってみたいと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました。
ツイッターもやっておりますので、よろしければどうぞ。
@harukisn
未完の一作「無題1」
「いいかげんにしろよお前。早く小説書け」
椅子の上に胡座をかいて好きな作家先生の新刊小説を読んでいた僕にそう言ったのは、友人兼担当の藍川豊だ。
担当とは何の担当なのか、そこに疑問がいくだろう。
僕は坂見栄太郎と言う名前で、職業は一応「作家」をしている。
そして藍川が何故来たのか、どうやら今日は書かない僕を奮起させに来たらしい。
「書いてるって。これは勉強じゃん、勉強」
これは僕の決まり文句である。
藍川は頻繁に原稿を催促しに来る。
スローペースで書く作家だというのは藍川も承知だろうが、僕はそれを悠然と破るため、頻繁に来るのだ。
そしてその度に他の作家先生の小説を熱心に読んでいる所を発見される。
見られた時に咄嗟に出る言葉が「これは勉強だから」なのだ。
作家にとって他の作家先生の小説を読むのも一つの仕事、勉強だ。
「お前いつもいつも勉強勉強って言って伸ばすけど、今回はお前がネタ浮かんだからって言って俺に相談してきたんだろ?そのネタでとりあえずあらすじだけ書くって言って、もう1ヶ月経ってんだぞ?あの坂見が動いたって言うから職場でも話題になってたのに、もう1ヶ月も経てばみんな痺れ切らしてるぞ」
「んーごめん。今回は僕が悪い、でも何となくかけるかな〜と思ってたんだけど、突然スランプになって書けなくなった」
まあスランプと言っても、僕の場合、常にスランプなのだ。
「あ、これなら書けそう」と思っても、途中で絶対に行き詰まって書けなくなる。
これも日常茶飯事だ。
その度に担当の藍川は上司に「なんとしてでも書かせろ」ときつく言われる。
「とりあえず上がった所まで見せて」
藍川はため息をついて、原稿が上がった所までだけ見せるよう要求した。
「本当に少ししか書いてないけど」
「いい」
僕は一枚しか出来ていない原稿を渡した。
藍川は何も言わず受け取り、何も言わず読み始めた。
時折赤ペンを取り出し何かを書いているようだ。
五分くらいたっただろうか、やっと藍川が顔を上げた。
「どうだった?」
まず声を出したのは僕だった。
いくらボツにされる文でも意見は聞いておきたかった。
「悪くは無い。でもこれじゃ長編小説にするのには、ネタが弱すぎる。だから行き詰まるんだろ」
「ご最もです」
確かに長編にしようと書いたが、小説に含むネタが少ないのとインパクトも無い、だから行き詰まったというのは自分でも気付いていた。
「とりあえず、赤ペンで俺の意見は書いといたからチェックしといて」
「…はい」
「今回は無理そうだから、上にも言っとく」
そう言うと藍川は帰る用意をし始めた。
俺はとにかく落ち込むしかなかった。
藍川に悪い事したな、と心から思った。
友人と言えど今は仕事仲間でもあるため、早くいい原稿を出してやりたいとは思っているが、今の僕では無理なのだ。
最後に藍川はコートを着て「帰る」と言い、玄関へ向かっていった。
「藍川、ごめん」
今の僕は謝罪しか出てこない。
「あ、坂見。明日駅前のカフェに三時集合な」
「は?」
「ネタがないネタがないって言うなら、外でネタ探しでもすればいい。何かピンとくるものはあるだろ」
確かに僕は作家という名のニートなのだ。
滅多に外に出ないため、ネタも尽きる。
「俺も明日は休みだし、仕方ねえから付き合ってやるよ」
そう言い残して帰っていった。
僕はリビングに戻りコーヒーを淹れ、ため息をついた。
「はあ、外か。いつぶりだろ」
外に出る恐怖もあるが、すっぽかした時の藍川を想像するのも恐ろしい。
「早く寝よ…」
神様よ、明日を無くしてくれ。
未完の一作でした。
未完のモノは山ほどあり、この先書くか書かないかは分からないものはどんどん載せていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
@harukisn