生きる為のひとつ

趣味で小説を書く者です。

学生の時は何かで有名になると思ってた

子供の頃、私は何かで有名になって皆を見返してやりたいと思っていた。

家庭はほかの家庭から見たら毎月十円しか家の金が無くなったり、当時はそんなに居なかった母子家庭でもあり周りから孤立した存在だ、そういう自分を悲劇のヒロインみたいに扱っていた。

だったら自分がそいつらより上に行けばいい、上に行って見下してやればいい、そういう憎悪のような気持ちが少なからずあった。

でも現実は違うみたいで高校と大学はバイト三昧、いくら頑張っても勉強では二位止まり、努力しても自分の目の前には何か見下してくる人間ばかり居た。

うつ病という病気になってからも毎日誰かに見下されている気分で、余計に自身も喪失していった。

もう誰かの上に立つなんて馬鹿みたいな事を考えている余裕もないくらい首を絞められている。

 

たまたま友達がバンドをやっていてYouTubeでそのバンドの曲を聴いた。

高校の頃あんな下手くそなバンドだったのに、一人前とは言えないが形が形成されてきていた。

曲を聴いた時、自分が情けなくなった。

もう少し努力していれば、自分も音楽をやめなければ、小説もうつ病で空白になった二年間もっと書いて練習したら、この人達みたいに少しは人に見せられるくらい形になったんじゃないのか。

そういう思いが頭を何回も何回も駆け巡った。

情けない、情けない。

 

 

@harukisn